ウィルス講座

京都大学でウィルス学を研究されている宮沢先生の講演を聴いてきました。
先生はコロナ関連でメディアやSNSによく登場されている専門家です。
ご本人曰く、アンチが多くて、コロナやワクチンに関する講演とタイトルを決めると抗議の電話やメールが主催者側に多数届いて迷惑をかける、とのことで、タイトルは「ウィルスとの共生」でした。
しかし冒頭にコロナやワクチンについて聴きたいか私たちに聞いてくれて、半分くらいはコロナの話でした。
私には生物学の基礎知識がないので(高校の生物基礎レベルなのに全く覚えがないです)、まずウィルスとDNA、RNAからさっぱりわかりません。
しかしタイトルにあるように、ウィルスは、進化の過程で人類(哺乳類)と共に何十、何百万年も前から共生してきたので、これからもそうなる、コロナは新しいものでも怖いものでもない、というのが言いたいことらしい、ということはわかりました。

コロナについては重要なことを教えていただきました。

・後遺症ではなく、治っていない
よく、「コロナ後遺症」と言われているものは、後遺症ではなく、ウィルスが体内に残ったままの状態であるために起こっているそうです。後遺症とは、完治後に残る不具合のことですが、コロナ後遺症と言われるものは、コロナウィルスが引き起こしている症状であり、後遺症ではなく、治っていないだけ、だそうです。

・免疫力には3種類ある
一つはとりあえず体内に入った異物を攻撃するもので、相手構わず何に対しても攻撃する力。2番目が抗体で、ワクチンを打つとこれを増やす。3番目が細胞免疫というもの。これは細胞自体が感染により獲得するもので、一人一人の経験によってさまざま。

・コロナに感染した人は細胞免疫を獲得しており、抗体は見つかっていない。

・免疫力には限りがある
ワクチンを打って抗体を作っても、その抗体が増えた分、他の抗体が減るそうです。
だから、ワクチンを打つと今まで生きてきて獲得してきた免疫がコロナの抗体へと振り分けられるため、他の病気にかかりやすくなるそうです。

・複数回打つのは危険
他の免疫が低下するのに加え、何度も打つとアレルギー治療と同じような効果で、ウィルスを害のないものと判断し、免疫反応が起こらなくなるそうです。

難しかったのですが、勉強になりました。

しかし先生は、講演より前座で別の方が演奏したグランドピアノに気持ちは行ってしまっていて、主催者に無理言って最後に5曲ぐらいピアノ弾いて帰られました。藤原紀香の結婚式の時に陣内くんが弾いたピアノのように感動的ではありましたが、上手かと言われたら、うーん、です。

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